第13便

今回も共に歩み隊を結成していただきありがとうございました。
私は被災した宮城県に復興支援ボランティアとして行かせていただくのは通算4回目ですが、今回もまた一生忘れられない、自分にとってかけがえの無い活動となりました。
実感した事は、やっぱり毎回行っても「出逢いに感謝」という事です。
地元の方々の沢山の笑顔や、共に汗水流した仲間や様々なボランティアの方々、私たちの支援をして下さった復興支援センターの方々など沢山の方々と出逢い、人と人とのつながりを実感する事です。
だから、また来たい・会いたいとか、将来教壇に立つ事を目指す身として伝えたいという気持ちに駆られるように思いました。
また実習や教員採用試験前に共に歩み隊のメンバーに参加出来た事で、我ながら自信とか前に進む気持ちを少しはつくる事が出来ました。
また、必ず参加しますのでおこがましいですが企画していただけたら嬉しく思います。
【3回生/男】

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元気になってもらいたい、音楽の力でほんの少しでも心の癒しになって貰えればと思って合唱団として参加したのですが、僕がむしろ元気にしてもらい音楽による交流の大切さを身にしみました。
被災による生活不安や心の傷はテレビでは放送されきれず、話しや交流により生々しく伝わりました。
この経験により自分の生き方は変わるわけではないけれど、ただ自分のほんの少しの好意や行動によって人を感動させたり元気にもさせられる。そんな当たり前の事の大切さを気づかされました。
【2回生/男】

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津波被害のあったところは今やその面影をたっている建物に残すだけで、あの風景を田園といわれたら違和感なく受け入れられるように感じた。それでも人の気配のなさが異常を感じさせるものであった。
仮設住宅に住まう方々は、被害に遭いそこに住んでいるというところを除いて、ごく普通の集会所にいる近隣住民であるように思えた。復興については難しいところもあるだろうけども、それでも平常どおりに活動できて、それがこれまでに行われてきたボランティアによる結果であるのなら、確かに人が被災地で何かしらの行動をとるだけでも充分に成果をあげられるのだと思う。
【4回生/男】

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今回のTATでは大谷大学男声合唱団の一人として参加しました。
仮設住宅でのミニコンサートでは佛教讃歌や合唱を通じて住民の皆さんに思いを伝えることが出来たと思います。
今回のボランティアでは現地に行くことで、京都では感じることのできない多くのものを感じることができました。
Transcending All Together .
頑張れ 東北!!
【1回生/男】

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今回のボランティアで、現地に行ってみると色々な人が優しく接してくださり、色々な事を話してくださった。
みなさん明るく優しく接して下さったが、どこか疲れがあり、何か不安があるように感じた。子供達も元気に遊んでいたが、少し違和感があった。
自分たちが大変なのに、私たちに明るく、笑顔で接してくださり、こちら側が元気をもらっているように感じた。
現地を見て、ご年配の人が多いように見えた。これからの皆さんの生活が心配になった。
【2回生/男】

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今回の大谷大学有志ボランティア活動の13便に行かせてもらい、現地を見て自分がテレビで見た状況と違い、言葉がでなかったです。改めて、自然の怖さを知りました。自分は東京都出身ですが、震災によって交通手段などが機能しなくなり、街が現実から離れているような状況でした。でも、被災地はそんな比ではないと思います。また今回のビデオを見て真実とは何かを本気で考えさせられました。僧侶としてどうあるべきかも考えさせられました。そして、ニッペリアで様々な人と交流して、自分自身が逆に勇気を貰いました。
今後も、このような貴重な出会いと体験を大事にしていきたいです。
【3回生/男】

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今回、東北ボランティアに参加して仮設住宅の方の生活の現状や被災地の跡などを知ることができた。このボランティアに参加するまではTVなどのメディアでしか現場を知ることがなかったので、今回参加し自分の目で見て心で感じとることができてよかった。被災地の跡地は思っていたよりも言葉にできないほどの状態であった。東日本大震災から3年経った今でも復興しきれていない状態を見て、完全に復興するにはまだまだ時間はかかりそうだと思ったのが素直な感想である。しかし被災地の人々の心の復興はしきれないので、私たちができることは東北に何回もボランティアに行き、被災地の方とたくさん会話をしたり共に笑ったり、遊んだり、活動したりすることだと思った。今回訪れたのは閖上地区、ニッペリアの仮設住宅であったが東北のいたる所で被害にあっている方がたくさんいると思うので、今後もいろいろな被災地を訪れたいと思う。
【3回生/男】

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ぼくが今回の活動で感じたことは1日目と2日目で大きく2つあります。
1つ目は、田畑などの土を入れ替えたり、建物が増えたりと復興は少しずつ行われているのですが、閖上の小学校に行かせていただいた時に、家族のものだったり、その時を思い出す物が引き取られずに残されたままであり、残された方の傷は今でも深いものなんだと実感しました。
2つ目は、今回で3回目の参加となるのですが、活動や食事提供などで仮設住宅に住んでおられる方の表情を見ていると、笑顔が自然とたくさん出ていたように思いました。みなさんそれぞれ心に傷を抱えておられます。しかし、1日目に感じたことを翻すような笑顔、元気な姿を見ることができて、ぼくは、ほっとするような気持ちになりました。
3月11日で東日本大震災が起こって3年がたちます。まだまだ復興に力が必要だと考えています。自分の力が少しでも復興にお役に立てればと願い、また参加させていただきいと思います。
【3回生/男】

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今回のボランティアで私は去年との変化をみるという事を目標に取り組みました。その目標の結果が二つあります。一つは、目でみた感想です。目で去年と同じところをみましたが正直あまり変化はありませんでした。ガレキや廃墟などがまだ残っており復興のスピードの遅さに残念に思いました。
次に耳で直接被災者に聞いた結果です。この結果は思っていたものよりポジティブな意見でした。復興は進んでおり頑張ってくれている人達がいるとの事です。進んでいる状態は津波対策の為に丘を作る計画がある地域では完了しているとの事です。この二つは真逆な感想ですがこれから調べたり話を聞いたりして考えて行きたいです。また、この仙台にこれたらいいなと考えています。
【2回生/男】

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今回のTATに参加させていただく前までは、何が復興で、僕らの支援にどんな意味があり、自分には何ができるのだろうと、そんなことばかり考えていました。それはきっと、形だけの交流や支援のことだったんだと思います。本当の支援は、心と心の交流から始まり、それに尽きるのではないでしょうか。僕一人が、震災の現実や復興の現状、被災したみなさんの生活に心から真剣に向き合い寄りそっていくことが、本当にしなくてはならない「僕にできること」なんだと今回の活動を通して強く感じました。同時にこれまでの自分を深く反省しました。今回の経験を通して、自分が震災と向き合う姿勢が大きく変化しました。また新たな気持ちで参加させていただきたいと思います。ありがとうございました。
【大学院/男】

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ちょうど一年ぶりの参加になります。
視察で訪れた閖上地区は季節の為か塩害の為か、相変わらず、枯れ草がゆれていました。
一方、別院で作成された福島の映像では草木が無人の町に生い茂っていました。
閖上の茶色の草も、福島の緑の草も人間の出来事や思いや判断をよそに、ただそこにひたすら生きているような気がしました。
そのことがあまりにも単純で、いろんな思いを抱える私たちにとって悲しくも映りました。
別院の映像の中で震災時のことを語られていた方は、津波は人間が埋め立てた土地を取り返しにきた。天災ではあるが、大丈夫だろうとの思い込みにとらわれた知識のなかった為の人災ではなかろうか、と、言葉は正確ではありませんがそのような事を語られていました。
草木はそこにはえているけれど塩害や汚染物質にさらされています。けれど、悲しいくらいに、生きようとするたくましさも感じました。
前回私はこの感想欄で、いつの日かTATの役割が終わる日がくればいい、というような事を書きましたが、そのあと現実的な問題として私の考えは軽率ではなかったかと反省しました。でもやはり、希望は失いたくないです。
それでも生きようとする草木をみて、私たちも生きなくちゃいけない、と思いました。
私は卒業するのでTATとして参加できるのは今回が最後です。
東日本大震災は人間からなにを奪い、そしてこの三年という月日の出来事からなにを訴えかけられているのか、私はTATの現場を離れるけれどここで体感したことを胸に、ともに歩んでいきたいと願います。
【4回生/女】

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今回3回目のボランティア活動を通す前、自分自身が震災に対して慣れてきているという感覚に不安になっていた。仙台の人々が前向きになってきていることはもちろんだが、3.11の映像を見てもそれほど泣かなくなった。それがとても寂しく、きっと、ほとんどの人はこの感覚なのだろうと思った。最初は可哀想とか何かしようとか思ってはいるけれど、関心は薄れてしまう。自分にもそんな心があるのではないかと不安に感じていた。
ニッペリアのビーフシチューの配達で2人の姉妹に出会った。最初はむすっとしていたお姉ちゃんの子はビーフシチューとサラダの配達から少しずつ打ち解けて、たまにだが笑うようになった。他の子どもたちもとても楽しそうにしていたけれど、その背景には家族や家を津波でなくしていたり、辛い思いを抱えているんだろうと思った。配達中、取りに行かない(行けない)人の所へ届けに行ってあげてくれないかと声をかけてきてくれたおばあちゃんはこの状況の中で、周りの人に心配りができる優しい人なんだと感じた。しかし、おばあちゃんが代わりに何度も往復していると周りの人達が1人で欲張っていると勘違いをされたらしい。それで取りに行きにくくなったそうだ。
なぜ、正しいことをしている人が縮こまなければならないのか。震災は少しずつでも復興している。だが、震災を受けた人々のこころの傷は深く、ケアが重要視されてきている。人は深い傷があっても前向きになれる。しかし、本当に前の元通りには戻らない。自分は、悩みを抱える人が言う前に気づいてあげられる人になりたい。震災ボランティアを通して深い傷を負った人々を3年越しで見てきて笑顔が増えてきたこと。それでも深い傷が残っているという事実を見てきて感じたことをこれからもずっと忘れないでいたい。
【3回生/女】

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私は、このボランティアに初めて参加させて頂きました。初めて見る仙台は衝撃でした。3年経った今でも家が無くなり仮設住宅に住んでいらっしゃったり、津波で流されてボロボロのランドセルが置いてあったりして、自然と涙が出てしまいました。仮設住宅にも行かせて頂き、たくさんのご年配の方や子供たちと関わることができました。私が思っていたよりもみなさんお元気で、私が逆に元気をもらったほどでした。私たちが今できることは、ボランティアもそうですが、この震災を忘れないことだと思います。たくさんのことを学べた震災ボランティアでした。次回もぜひ、参加したいと思います。これからも私は、東北が復興していくところをできるだけ近くで見ていきたいです。
【3回生/女】

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私は今回の第13便で、大谷大学男声合唱団の一人として参加した。
第8便以来の参加である。今回の13便は、私にとって最後の大学生活のボランティアである。最初の日に行ったのは、閖上地区での視察と研修であった。閖上小学校へ視察に行くと、泥まみれのランドセルや卒業アルバムなどがあった。津波で流された悲惨な風景であった。閖上地区での研修では、津波での出来事を我々の目の前で映像が流された。そして、子供達が懸命になって閖上の未来について粘土で作って表現されていた。震災の恐ろしさを知らされた感じがした。今回、仮設住宅での男声合唱コンサートが自分の最後の大学生活での思い出となった。現地の方々の前で堂々と歌えた。気持ちを込めて歌うことが出来た。そして別院を去る前に歌った礼讚無量寿は、最後まで諦めることなく歌えることが出来た。学生生活の思い出を最後のボランティアで締め括ることが出来た。
【4回生/男】

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今回の参加は通算で三回目の東北でした。ちょうど一年前に来たニッペリアに行かせていただけるということで、もう一度あの笑顔に会えるというワクワクした気持ちと衝撃を受けたあの被災地は一年でどうなっているのだろうかという不安もありました。
被災地の視察は昨年同様に受ける衝撃が大きかったです。閖上地区の小、中学校は同じように寂しそうに建っていました。でもお花は綺麗に飾ってあり、人々が訪れていることが分かり私までもが安心したと同時にまた来れて良かったとしみじみ痛感しました。
しかし、やはりほとんど変わっていない周辺の現状が怖かったです。どうなれば復興とよべるのでしょうか。
そして何よりDVDで福島の現状を見て、かつて賑わった町の風景がすごく冷たく感じました。同じ日本にあんな場所がある、そんなことを現実だと思えませんでした。人々がいなくなった街はまるで泣いているように私の目にうつりました。何でこうなってしまったんだろうと私たちにはもうどうしようもないことではありますが、怒りのような感情が芽生えました。

ニッペリアでは、本当に本当にたくさんの笑顔に触れました。温かい温かい時間でした。子どもたちと走り回っている時間、震災ボランティアで来ていることを忘れていました。支援なんて意識するものではなくて、一緒に同じ時間を過ごしているというだけでいつのまにかなされているものなのかなと思います。
相変わらずたくさんの方が仮設住宅での生活を余儀なくされているみたいですが、明るさと元気を保たれている方々の心の強さに改めて勇気づけられました。

今回参加させていただき、本当に貴重な体験となりました。絶対に東日本大震災は忘れてはいけません。日本国民は忘れてはいけません。自分にも言い聞かせて生きていきたいと思います。そしていつか必ずまた戻ってきたいです。あのたくさんの笑顔に会いに行きたいです。
【3回生/女】

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