第16便


今回で、TAT参加が最後となりました。
2011311日から半年後、初めて東北に行きました。あの時見た景色…、初めて本当に言葉を失いました。それから4年が経ち、一生忘れないと思っていた景色を普段の生活の中で忘れてしまいます。
その忘れてしまう自分を恥ずかしくも思っていました。しかし、今回参加した中で現地スタッフの方が「毎日仙台にいても忘れてしまうことも多い。悲しいけど人間は忘れてしまう」と言われた時、やっぱりそうなのかと、変に気を使っていた自分に気づかされました。そして、東北の町を見て回ることによって、改めて4年前の景色を思い出すことができました。
震災のことを風化させてはいけないと思いながら忘れてしまう私に、改めて思い出させてくれるのが現地の風景です。そして、風化と言うのは震災の出来事を忘れることではなく、それぞれの土地に生きていた人達のいのちを忘れることだと、現地で出会った方々に教えて頂きました。
今回もTATに参加させて頂いて忘れていたこと、新たな気づきも頂きました。今後、TATの活動として参加できないことは残念ですが、違う形で復興支援のお手伝いは続けていこうと思います。
【大学院/男性】


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今回のボランティア活動に参加させて頂き、とても貴重な経験となりました。このような活動は初めてでしたが、他の参加者の方々や、現地の方々のおかげでボランティアという経験が出来たと思います。
被災地の状況は、テレビでしか見たことがありませんでした。今回、実際に現地を見学したり、被災された方々と交流して、今までとは違った感情をもつことが出来たと思います。
見学では、家の跡地等を見て、震災の悲惨さを改めて感じました。
ボランティアでは、仮設住宅の方々の、楽しく喜んでくださる姿に接することができ、本当に参加して良かったと思えました。
現地の人達が生活されている姿に接し、被災され悲しい思いをされているのに、懸命に色々なことを伝えていただき、出会えました。また、宮城県名取市閖上地区の施設では子供達がガレキの楽器や、被災地の未来の模型を作って伝えているのを知り、とても感動しました。
私は、スムーズに作業は出来なかったです。それでも、このようなボランティア活動は学生のうちにしか中々できないことで、参加して少しは成長できたと考えています。
今回は、色々とありがとうございました。
2回生/男性】


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今回の活動に参加して、二つのことが胸の内に残りました。一つは1日目の閖上中学校前にある「閖上の記憶」でのお話で、もう一つは「ニッペリア」で我々に向けていただいた笑顔や感謝の言葉です。
名取市閖上地区を襲った津波の痕跡は、今もまだ当時の被害の凄まじさを感じさせましたが、津波の人命被害の多くは「まさかここまでは来ないだろう」という認識や地震による情報伝達の障害によるものでした。「なぜ私は、あの時もっと大きな声で『津波が来るからもっと遠くへ逃げよう』と周りを引っ張って行けなかったのか。それが一番の後悔です」と語っていただきました。このことは南海トラフでの地震発生が予測されている以上、今回、直接被害を受けなかった地域にとっても他人事ではないと思います。
今回炊き出しを行った仮設住宅「ニッペリア」では、食事をお渡しした際に「ありがとう」と言っていただいたり、スタッフの出し物に笑顔や笑い声が溢れていました。私は抹茶サロンを担当させていただきましたが、お住まいの方に抹茶やお菓子を運んでいる途中、「昔は周りに茶道をやっている人がいて飲む機会もあったけど、その人もいなくなってしまったから久しぶりに抹茶を飲めて嬉しい。」と言っていただきました。その場限りのことしかできない身の上でしたが、そう言っていただけてじんわりと胸の内が暖かくなりました。
また、活動が終わって帰る前に現地スタッフのお話の中で「今日皆さんがお会いしたニッペリアの方々は、一人一人が震災後四年間を生きて来た人々なのだ」というお言葉をいただきました。情報社会の中で生きていると、人を集まりや数でしか見れなくなってしまう側面があります。統計は情報を整理するのには便利ですが、一つ一つの「個」を忘れてしまいがちです。会う人全てに向き合うのは私にはまだまだ難しいことではありますが、出来ないながらも「一人一人に向き合うこと」は頭の片隅に残しておきたいと思います。
3回生/男性】


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ボランティアには何度か参加させてもらっていますが、毎回いろんなことを考えさせられます。どこへ行っても感じることは、本来私たちが元気をあげるはずなのに、いつも皆さんの明るい笑顔に元気をもらっているということです。
今回、私たちのために天ぷらやデザートを用意してくださったのですが、私たちに会うことを楽しみにして用意してくださったのだと思うと、とても嬉しくなりました。
しかし、私たちが行くことでニッペリアの皆さんに気を使わせてしまっていて、負担になっていないのか、とも感じました。
本当に楽しんでいただけているのだろうかと不安に思っている中で、「また来てね」と言っていただけることは本当にありがたいことだと思いました。
絶対また会いに行きます。
お世話になった真宗大谷派東北別院の皆さんや、私たちを暖かく迎えてくれたニッペリアの皆さん、大谷大学の教職員の皆さん、TATの皆さんなどボランティアに関わった方々に感謝します。本当にありがとうございました。
2回生/女性】


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今回はじめてこのボランティアに参加させていただきました。被災地に行くまでは復興は進んでいると思っていました。ですが、まだまだ進んではいませんでした。現地の人から震災当時の話、現状の話を聞いてテレビや新聞の情報ではないことを知ることができました。実際自分の足で、目で、耳で感じることは、大切だと改めて理解することができました。そして逆に、自分が勇気をもらいました。現地の方々の笑顔を見ることだけでもとても嬉しかったです。また参加したいと思った反面、もっと早く参加していればよかったという後悔の面もあります。
ですが、貴重な体験をさせていただいてありがとうございました。参加して本当によかったです。
2回生/男性】


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初めてのボランティアであったため、出発前は、色々と準備やどうやって現地で行動するのかなど、考えていて時間が経つのが遅く感じていましたが、終わってしまうと時間が経つのが早かったです。
実際現地の人と会話をし、最初は震災のことを触れずに話そうと思っていたのですが、話していると向こうの人から震災の体験について語ってくれました。しかし、ビンゴゲームなどが始まり、あまり話せなかったです。この時は、もっと会話をしたかったと感じました。
短い間でしたが、現地の状況を実際に見たりして学ぶことはたくさんあると感じました。また今後、どう変わっていくのか気になりました。なので、また行きますので、その時はよろしくお願いします。
1回生/男性】


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今回は、二回目のボランティアとなりました。
しかし、何度経験しても誰かの為に何か出来た、という実感が湧きません。もちろん、達成感のために行くものではありません。けれども、せめて誰かの役に立ちたいのです。
逆に、東北の方々は私にたくさんの大切なお話を聞かせてくれました。当時高砂市民センターの館長だった方は、センターに避難してきた方々にせめて毛布や食料をと考え行政に支援を要請したそうですが、指定避難所でなかったことを理由に、行政から支援を断られたそうです。そこで、自分で避難してきた方々を守りたいと考え、近隣の企業や友人に支援を求めたそうです。そのおかげでセンターには、被災翌日から救援物資が揃い、被災者でありながら他の困っている地の救助活動を行うことができた、と話してくれました。
このお話を聞かせていただき、私は改めて人はひとりで生きているのではないのだと教えられました。役にたてないどころか、逆に私が救われて帰ってきたような思いです。
私は長崎の出身で、原爆の恐ろしさを何度も何度も繰り返し教わってきました。そして、その恐ろしさは、是非語り継いで欲しいと言われてきました。だから、震災そして原発による人災も風化させてはならないことだと切に思います。
原子力が便利なものだとは思いますが、人の力を超えたものを人は操ろうとしてはいけない、ということを、私も語り継いでいきたいです。
2回生/男性】


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学生生活最後のボランティアが、TATで本当に良かったと感じています。
日頃から知っている学生もいる中で同年代の学生が震災のことを知ろうとし、それについて考えている姿は、私自身も色々感じさせられそして嬉しく思いました。
4年経つからといって遅すぎるということは無く、何年経ったとしてもそこに行き、見て、聞くということが大切なのだと感じました。
現地の状況はだんだんと変わって来てはいますが、そこに残った傷跡や思いは変わることなくそこに今後も残り続けます。そしてそれを語り続けようとする人達も、少なからずですが確かにいます。そういう存在の人達がいるからこそ、当時の状況や心境をリアルに聞け、感じることが出来るのだと思います。その聞いた話や見た状況を今度は私達が家族や友達に話して行くことが、これから出来る一つのことだと思います。
そしてそれを聞いて「行ってみたい」と思ってくれれば本当に嬉しいです。その思いが「知りたい」に繋がって行くと思うからです。
私自身も、少しでも福島の状況を色々な人に話していければと思います。なかなか行けない場所だからこそ、震災を経験した人達自身が何かを少しでもいいから発信して行くことが、今後大切だと思いました。
4回生/男性】


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私は、以前から先輩にこのTATの活動の話しを聞いていて、私も人の役に立ちたい,実際に被災した場所へ出向き自分の目で現状を確かめたいと思い、今回ようやく参加を決めました。
そして、被災した場所を見て私は言葉を失いました。震災前の写真と照らし合わせてみると、以前は沢山の家が建ち並んでいたはずの街が、今では崩れた家の土台しか残っていませんでした。閖上中学校を訪れた際にお話されていた「ランダムにまいた球根が、亡くなった14人分プラス小学校で亡くなった1人分、チューリップが咲いた」というお話を聞き、亡くなった子供達が“私達を忘れないで”と言っているように感じました。
被災してもう4年が経とうとしているのに、未だに復興していない街を見て、まだまだ復興には時間が掛かるのだなと実感しました。
仮設住宅ニッペリアを訪れると、皆さん震災で辛い思いをしているはずなのに、明るく笑顔で出迎えて下さいました。そして、私達の作った粕汁やご飯を美味しいと言って食べていただきました。私達も又、美味しいお漬け物や天ぷらなどを振る舞って頂いて、私達が仮設住宅の皆さんに元気を届けに行っていたつもりが、逆に私達が元気を頂いたのではないかなと思いました。
私は、これからも被災地が復興していく姿を見ながら、ニッペリアの皆さんにまた会うため、このTATに参加したいと思います。
2回生/女性】


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私は今回が初めての参加でした。震災にあわれた方やその場所に対し、何ができ、自分がどう動けるのだろうかという思いで参加させてもらいました。
津波の被害を受けた所である荒浜地区と閖上地区に自分が立ち、また、ニッペリアに住む方から「震災があっても今こうして生きて笑えることが幸せだ」という話を聞け、今生かされていることがどんなに有難いことかを教えられたように感じ、そこから自分が生きているということについて改めて考えさせられる機会になったと思います。
しかし、幸せと話された方がたまに思い出して辛くなる事もあると続けられていました。4年経ち、何をもって復興と言えるのか、とも考えていかなくてはならないのかなと感じました。
ニッペリアの仮設住宅は来年で閉鎖されるようですが、ニッペリアの終わりが今回の出会いの終わりにならないようにしたいです。私は、ニッペリアで皆さんに対して何もできなかったのですが、元気なおかあさん達から元気を貰い、また震災のことや今のことを話していただきたいです。どんな形かは分かりませんが、また足を運びたいと感じています。
3回生/男性】


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震災から4年を迎えようとしていますが、メディアでは震災について聞くことがなくなり、TATの方々の話を聞く機会があって、4年経った宮城はどうなっているのか実際に自分の目で確認したいと考えたことがありました。
そして今回の東北ボランティアに応募し、参加することができました。
参加が決まると震災を体験したこともなく、被災者の方に何もできない私は、自分の今出来ることを精一杯努めようと決めていました。
ボランティアをして、被災者の方々の話を聞ける機会がありました。「閖上の記憶」という施設では、後悔の言葉や現実に向き合う言葉、歴史は繰り返すと伝えてくださった方や、子供や大人の心のケアによって前に進もうとしている姿を見ることができました。ニッペリアでは東北の寒さやみなさんの笑顔やご飯の感想などを聞く事ができました。
出会った方々は、笑顔で迎えてくれました。しかし震災について語る時は、表情が変わっていくのがわかりました。そこで私は、震災によって大切な人やものが無くっなってしまったのに笑顔で私たちに語る姿や、「震災を経験して良かった」という言葉を聞いて、人間はこんなに強くて優しいのだと感じました。
被災地で、この言葉を聞くとは思っていませんでした。その時私は、小学生と会話している時に傷つけないように言葉を選んで会話していました。それは自分のことしか考えていなかったのだと気づきました。
私は、被災地の方に元気や人間の強さ、そして自分の弱さに気づかされました。
私は、ボランティア活動をするために宮城へ行きましたが、炊き出しやビンゴの準備や片付けをすることは出来ましたが、「ボランティアとは何か」と、さらに疑問が深まりました。
2回生/女性】


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今回、TAT復興支援ボランティアに、初めて参加させていただきました。
被災地訪問では、津波の跡が痛々しく残る姿と、かさ上げする道路を建設していて徐々に未来へ進んでいる姿を同時に見ることができました。
「閖上の記憶」ではショートビデオと館長さんからの大切なお話を伺い、歴史を知るだけでなく、そこから学び、未来へ伝えていくことが私たちの使命なのだと教わりました。
仮設住宅のニッペリアで交流した方々とは、日常会話から震災当時の経験談や悩んでいたこと、今の悩みなどたくさん会話し、関わることができてよかったです。
時間が必要かもしれないが、もっと深い関わりができたら溜まっている苦しみや悩みをはき出していただけるのではないか、と感じました。
今回のボランティアでは、事前にあまり勉強せず、メディアからでしか震災の情報を得ていなかったので、新しく知るものが多かったです。この機会をきっかけにもっと勉強して、震災から現在までのことやこれからのこと、被災者への理解を深めていきたいと思いました。
3回生/女性】


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今回、初めて東北のボランティアに行きました。今まで行くことが出来なかったので、念願のボランティア活動に期待と緊張を抱きながらの参加でした。
一日目は、津波の被害に遭った荒浜地区と閖上地区に行ってきました。今までテレビでしか見たことが無く、今も津波の被害のあとがくっきり残った荒浜と閖上の姿に驚愕しました。あの大震災は、終わったものでは決してないのだと改めて感じました。
二日目は、ビンゴゲームや食事提供をしました。ゲームが始まってから、ちらほらと人が集まり、会場は満員になりました。立ち上がってゲームに参加してくれたおかあさんもいてくれて、そんな姿に私たちまで笑顔になりました。
昼食は、来てくれた人たちに混じってお昼を食べました。そこで一人のあかあさんが、家に戻るのはまだ怖いといって、ご自分の体験を教えてくれました。
初めての東北のボランティアでしたが、参加して本当に良かったと思いました。もっと早く参加するべきでした。卒業するまで、出来る限り参加したいと思いました。
3回生/男性】


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今回、震災から4年経ってTATに参加させていただいて私自身が思ったことは、もっと早くに参加したかったということです。すぐに行くことに不安やそういう意識はなかったのでもっと思ったことを行動にうつすべきだったなと思いました。四年経った今でも行けてよかったと今回、参加して思っています。
実際に津波の高さやその被害状況を見たり、話を聞いたりして、自分自身で改めて災害の恐怖を感じました。
「閖上の記憶」でみた子供達の作品には、とても心が震えました。行ってみなかったら、震災を受けた人と受けてない人の意識の差も知ることができませんでした。
災害に合わなかった子は恵まれていると思うことに抵抗を感じていたのですが、被災地の方のためにも自分たちはそう思って過ごすことが大切なのだと感じることができた気がします。
今回のボランティアを通して、個人的にもうすこし被災地の方と過ごす時間が多くほしい、心の声をもうちょっとちゃんと聞きたいと感じることもできました。
 今回は参加させていただき本当にありがとうございました。

3回生/女性】

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