第10便

この度は、素晴らしいボランティアツアーを今年度も開催していただき、ありがとうございました。
私は第1便から2年のブランクを経て参加したのですが、沢山の事を経験し、学べた事と沢山の素晴らしい出逢いに巡り会えた事を感謝しています。

今回は、第1便で足を運んだ石巻で再びボランティアが出来た事は、本当に大切な経験となりました!!
率直な感想としては、2年経ってもまだまだやなと思いました。

しかし、私1人の力は全然何の役にも立たないかも知れないですが、石巻や女川といった三陸地域をボランティアとして、そして夢である小学校教員となって支えていきたいと思っています。

また今回のツアー中には、震度5強の地震が発生しました。その時、私はちょうど寄磯小学校運動会の片付け中でしたが、本当に怖かったです。

そして今さらではありますが、「自分は、震災による津波が来た場所にいるんやな」と改めて感じ、第1便で活動した時に栃木県からボランティアとして来られてた庭師の方が仰っていた「ボランティアは、泣いたらいかんですよ。」という言葉を思い出しました。

いくらボランティアとして訪れて、怖いとか辛い思いをしても生活をされている方々の思いからすれば微塵でもない。そういう事を感じられた今回のツアーは、私にとって一生の宝になりました。

是非、来年も参加します!!
教職員の方々や別院の方々など数え切れないくらい沢山の方々にお世話になりました。
こんな形ではありますが、本当に本当にありがとうございました!!
【3回生/男性】


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今回、東北ボランティアの第10便に参加させていただき、本当にありがとうございました。
自分にも何かできることはないかと思い、今回初めて参加させていただいたのですが、与えてもらったもの、感じたもの、学んだものの方が多かったです。現地の方々、支援センターの方々、ボランティア参加者の方々、皆さんとてもあたたかい人達ばかりで、ボランティアに行ったのに、自分の方が良い経験をさせていただきました。

今回のボランティアで出会った人や知ったことや感じたことを、ボランティアの間だけではなく、これからもずっと自分の中に留め、少しでも自分にもできる手助けをしていきたいです。

またボランティアに参加できる機会があったら、ぜひ参加させていただきたいと思います。
本当にありがとうございました。
【3回生/女性】


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東北ボランティアに参加させていただいて、一昨年の3月に起こった東日本大震災の恐ろしさを改めて感じました。

1日目は、仙台市若林区荒浜と名取市閖上という地域を視察させていただきました。木が根元からなぎ倒された跡、1階の部分だけボロボロになって残っている家、押しつぶされたガードレールなどを目の当たりにし、自分の思っていた津波の怖さをはるかに上回ってることを知りました。

また、慰霊碑には幼い子ども達の名前が刻まれていました。まだまだこれから様々な人生を歩むはずだった子どもの命が、一瞬にして奪われたと思うと何も言葉が見つかりませんでした。

2日目は、仮設住宅にて炊き出しを行い、主にお年寄りの方との交流となりました。

みなさんは、それぞれ故郷を離れて生活をしているので悲しみや苦しみを抱えているはずなのに、そんな風に思えないほど明るく元気で、私たちが作らせていただいた豚汁を「美味しい」と言って食べてくれました。なんだか、私が元気つけられた気がしたのですが、本当に嬉しかったです。

この2日間、新しい出会いもあってとてもいい経験となりました。しかし、まだ行方不明の方がいるということ、そしてその方を探してる方がいるということ、復興にはまだまだ長い時間がかかるということを忘れないでいたいです。
【3回生/女性】


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ボランティアをする度に、自分の矮小さを思い知らされます。
このような機会でしか貢献できないことに腹立つ自分もいれば、一方ではいいことをしていると酔いしれるような自分もいます。

全てをひっくるめて、私は矮小な人間だなと思います。

震災を経験しておらず、直接的な被害を受けていない私の口から「大変でしたね」「お気持ちお察しいたします」なんて言葉が出ても、それは果たして私の言葉なのか不安でいっぱいになります。

どこかで、他人事だと思っている私がいるのではないでしょうか。

また、今回落語もさせていただきました。
時間にご配慮をいただき、作業をせずにずっと落語の練習をさせていただきました。本当に、他の参加者の方々にはご迷惑をおかけしたと思っています。

仮設住宅の方々に落語を聞いていただき、初めて寄席というものを経験しました。なんとか盛り上がったようで、自信をいただき逆に助けられた気がします。

何も出来なかった3日間でしたが、自分がどういう人間なのか考える機会をいただき、貴重な3日間をいただいたと思っています。
【1回生/男性】


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私は初めてこのボランティアに参加させてもらいました。現地に行くまでは、期待より不安のほうが大きかったんですが、周りのみんなとうまく炊き出しの準備をすることができ、不安などはなくなりました。

炊き出しの当日は、仮設住宅の方々にお抹茶や豚汁を提供させていただき、交流することができました。
ある方から今の状況をお聞きすることができた内容で、「被災によって耳が聞こえなくなってしまった。」という話を聞いて、心が痛くなりました。

しかし、楽しいお話もたくさんいただきました。どの方も、すごく楽しいお話をしていただけたので、嬉しく思いました。

被災地の視察では、荒浜海岸の周辺と閖上地域に行きました。
家の土台のみの家が多くあり、なぎ倒された木や地面にひび割れなど、震災の凄さが伝わってきました。

テレビで見ていた時でも被災した状況がわかりましたが、実際に見ることで本当に地震と津波が起こったことからこんなにも大きな被害があると知ることができ、これからの将来を真剣に考えることができました。
【3回生/女性】


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今回初めてボランティアに参加させていただくことになり、始めてでどのような状況で何をしたらいいかも分からず、始めての車内泊もありとても不安でした。しかし、不安だったのは出発するまでで、出発してしまうと期待の方が大きくなりました。

仙台に到着してから、すぐに石巻の小学校に行きました。その途中や帰り道で、仮設住宅や横に傾いたままのコンクリートの建物、門脇小学校、廃棄物の山、津波で何もなくなった場所、修復作業をされている場所などを見ました。

最近は、テレビでの中継も減り、なかなか被災地の状況を見ることがありませんでしたが、初めて自分の目で今の被災地の状態を見て、本当に震災があったのだということを実感しました。

廃棄物の処理を巡って各県が拒否を示していますが、あの廃棄物の山を見たら、そんなことは言っていられないと思いました。

小学校では運動会があり、競技に出たり炊き出しのお手伝いをしたり、子どもたちや地域の方と遊んだり話したりと、とても大切な時間を過ごすことが出来ました。

カレーを仮設住宅にお持ちする際、初めて仮設住宅を近くで見ました。玄関まで配達に行った時に少しだけ見えたその家は、中がとても小さく、何人もの家族で住むのには狭く不便だろうなと思いました。

道を直すことも大事だと思うし、後回しにすることはできないと思うけど、早くちゃんとした家に住めるようになってほしいと思いました。

2日目も、色々な人と触れ合うことができました。こちらの仮設住宅は、家も少し広く人もたくさんおられました。

豚汁を取りに来られた人のお手伝いで、お宅まで運んでいる時に「いつから来ているの?」「遠い所からご苦労様、今日は暖かくてよかったね」と、わずか2日間だけでしたが、本当にボランティアに来てよかったと思いました。

本当に大変なのは仮設住宅で生活している現地の方たちなのに、相手を気遣える気持ちが大切だと言うことを改めて教えて頂いた気がします。

行く前は何ができるのだろうと思っていましたが、逆に地元の方と触れ合うことでたくさん元気をいただきました。

仮設住宅に住んでいる方が「色々な人と会えて楽しい」と言っておられましたが、本当にそうなのだなと思いました。

また行きたいと思ったし、ずっとずっとこの支援の輪が続けばいいなと思いました。

2日間ありがとうございました!
【3回生/女性】


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今回の第10便の震災ボランティアに参加させていただいて、
考えたこと、感じたこと、とてもたくさんありました。
2年前の臨時便で石巻へ行った時は、悲惨な現状や言葉を失うような光景を目の当たりにし、地震と津波の恐ろしさを音のない住宅地、泥などによる匂いなどから体全体から感じました。

そして、今回の10便では、1日目が牡鹿半島の小学校の運動会のお昼の炊き出し、二日目が仙台市内の仮設住宅での炊き出しという活動内容でした。

運動会では、まさかリレーをしたり、障害物競争をしたり僕たちまで参加させてもらうなんて思ってもいなかったので驚きました。

その中で地域と小学校があのように一緒になって運動会を運営しておられ、みんなが笑顔で見ておられる年配の方まで楽しめて、このような運動会を将来に教師になった時にも理想として目指そうと思いました。

2日目も、お茶や寄席、炊き出しをして住んでおられる方に「ありがとう」と言っていただき、少しのことしかできないが、自分が復興、支援の一部になれていると感じることができました。

この2日目間で、復興に向けて進んでいること、様々な問題点などあるのだと知り、微力ではありますが是非また復興の一助となるべく、この活動に参加したいと考えています。

最後になりましたが、スタッフや先生方、現地のボランティアの方々、たくさんの人に感謝しています。
ありがとうございました。
【3回生/男性】


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私は、1日目に石巻小学校へ炊き出しの手伝いに行かせていただきました。思っていた以上に少人数の小学校でしたが、その分、人との距離が近く誰もが仲の良いことが印象的でした。

私たちボランティアも競技に参加させていただき、少しではありましたが地元の方と共に過ごせた時間はとても大切な経験となったように思います。

その後、被災地を視察させていただきましたが、瓦礫の山や倒れた建物を見ると、なかなか進まない復興の現状と地震の恐ろしさを改めて感じました。

炊き出しのボランティアを通して、私たちは普通に生活をしている一方、仮設住宅では今でもたくさんの方が生活されていることを知りました。それでも明るく接してくださる方々や子どもたちを見るととても心が温かくなりました。

私は、今回初めてボランティアに参加させていただきましたが、テレビで見るのと実際に目で見るのとは感じ方が全く違いました。

何かの役に立ちたいと思い参加させていただきましたが、この短期間で何か力になれたとは、実際は思いません。ですが、これからも継続して少しでも支えていくことができればいいと思いました。

今回のたくさんの経験と心に残った今の思いを忘れず、これからを過ごしていきたいと思います。

全体を振り返っても参加させていただいたことは本当によかったと心から思います。貴重な経験をいただき、ありがとうございました。
【3回生/女性】


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今回初めて「共に歩み隊」に参加させて頂きました。震災から2年たった今、被災地がどのように復興されているのか、被災地におられる方はどのような思いをもって生活しているのかが、私の中での課題でした。

仮設住宅での炊き出しでは、現地の方とお話する機会があり、皆さん気軽に話しかけて頂いて嬉しかったです。一人暮らしの高齢の方々には、食事をもって一軒一軒のお宅に伺いました。

元気そうに挨拶していただきましたが、それも2年たったからこその元気さなのかなと思いました。皆さんの明るさから逆に元気をもらってしまいました。

震災前の閖上地区の航空写真を参照のうえ、現地の視察にも伺いましたが、集合住宅地だった場所はなくなり、1階が津波に飲み込まれた一軒家はそのまま残っていて、当時の状況を思い起こさせられ、言葉にならない思いでした。

当時の津波が押し寄せる映像も拝見しましたが、1分30秒程の映像がすごく長く感じ、正直なところ想像出来なかったです。

しかし、現地の人々は心の傷と戦いながら、復興に向けて一歩ずつ進んでいることを目の当たりにして、いま私たちに何が出来るのかをもう一度問われているような気がしました。

今回の出会いから学ぶことがたくさんあって、「一期一会」のボランティア活動だったと思っています。会えたからこそお話が聞けて、自分の中での「震災」が身近に感じられるようになりました。

被災地に暮らす方々を始めとして、真宗大谷派現地復興支援センターにおられる方々、大谷大学教職員スタッフの方々には大変お世話になりました。次回も機会があれば参加しようと考えています。
【3回生/女性】


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初めてボランティアに参加させていただいて、まず率直に思うことは、地元の人たちが元気で明るいということでした。

もちろん、2年が経っても心の中は癒されてないと思われますが、いつまででも癒されないかもしれないと思います。

真宗大谷派現地復興支援センターの話を聞くと、津波にあった地域に一生戻れない人もいるし、海すら見たくないという人もいるとのことでした。

正直なところ、海岸近くや名取市閖上地区に行った時は愕然とした。

海辺の松林は全て同じ方向を向いて倒されていたり、学校の中が泥だらけになって当時のまま残っていたり、津波にあったそのままの状態の家屋があってテレビでは見ていたが生で見てこんなにも酷いものだとは思わず、別世界に感じて同じ日本かどうかを疑いました。

普段普通に生きるということが、どれだけ恵まれていて不自由なく生活させてもらっているのだと感じました。

真宗大谷派現地復興支援センターには、水やお米などたくさん届けられていましたが、一番重要なのは支援する我々「人間」なんだと思いました。

今回初めてでしたが、また必ず参加して何回も足を運びたいと思っています。
とても大切な経験をさせていただき、ありがとうございました。
【3回生/男性】


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始めて東北の震災ボランティアに参加できたことに、感謝の気持ちでいっぱいであり、自分の中での何かが変わったのではないかなと感じました。

現地に来ることで知ること、現地でしか知ることができないことなど、人の苦労や人とのつながりといった、わかっているようで、わかっていないようなことを改めて感じることができました。

人はなんて暖かいのだろうと感じて涙が出そうになった反面、この暖かさの背景にはすごい量の瓦礫があることに、また涙が浮かびました。

人と人とのつながりがあってこそ、これまでの復興があったのではないかと、改めて強く感じました。

わたしは、この方々とのつながりの輪の一員になり、これからの人生を歩んでいきたいと感じました。
ありがとうございました!!
【3回生/男性】


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今回、初めてこのボランティアに参加しました。

ボランティアは何度か経験していますが、東北の復興支援ボランティアは初めての経験でした。

震災から約2年。未だそのままで残されている、海から町に向かって大きく傾いた海岸付近の樹木が、津波の被害がどれだけ恐ろしいものであったかを物語っていました。

今回の経験で、メディアなどを通して観たり聞いたりしているだけでは分からないこと、伝わりきれないことが多くあり、実際に現地に行くことの大切さを改めて実感することができました。

ボランティアには、様々なものがあります。私もいくつか経験しましたが、すべてに共通していると思うことは、自らがその場所に行き、現地のリアルな状況を知ること、目先のことだけではなく先を見据えて支援することです。

正直には、今回このボランティアで自分は何ができたのかよく分かりませんでした。

炊き出しをして、現地の皆さんとおしゃべりをして楽しい時間を過ごし…、そして、「ありがとう」「また来てね」と、感謝のメッセージをいただきました。

そういった言葉をいただく度に、自分の無力さをひしひしと感じ、みなさんの暖かい言葉に感謝するばかりでした。

しかし、私はこのボランティアで得たことがたくさんあります。
それは、今回をきっかけに東日本大震災について、そしてボランティアについて改めて深く考えたことです。

現地の方々の話や、現状をみて感じた、もっと知りたい、もっと学びたい、本当に必要なものは何か、私には何ができるのかなど様々な気持ち。このボランティアに参加してなければこんなに深く考えたり、感じることはなかったかもしれません。

最後に、お世話になった東本願寺現地復興支援センターの皆さんや大谷大学の教職員の皆さん、ボランティアに関わったすべての方に感謝します。ありがとうございました。

今回参加できて本当によかったと思います。今後も共に歩み隊の活躍を期待しています。
【女性】


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学校としてのボランティアは10回目となりますが、自分は今回が初めての参加となりました。

震災当時の事はメデイアを通じてある程度は聞いていたのですが、現地の方とお話をする機会があり当時の様子を直接聞くことができました。

実際に話を聞くと細かい事など人と人とのつながりでないと分からない事が多々あり、とても貴重なお話を伺う事もできました。

このように現地の方と交流出来る機会を設けてくださった東本願寺現地復興支援センターや大谷大学を始め、温かく我々を迎えてくださった方々にも深く感謝をしたいです。
【4回生/男性】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー今回参加させてもらい、不安の中で現地に着くと、未だ瓦礫が残っている風景、家が津波に流され荒れ果てた土地、その情景を見るとただただ哀しみが出てきた。それを見たことによりさらに不安が押し寄せてきた。

だが仮設住宅の人に会うと、皆笑顔で私たちを迎えてくれた。お抹茶を飲んで頂いたり、落語を聞いてもらったり、豚汁を食べてもらったりしている中でお話しをして、私がとても和やかな気持ちになれた。

このような感じになるとは思わず、つい私も甘えて珈琲を頂いた。それはとても美味しく、またこの方達に会いたいと感じた味でした。
【4回生/男性】


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私にとって、今回の被災地訪問は、震災が起きてから初めての訪問であった。震災が起きてから、何度も被災地に訪れたいと望んでいたものの、時間や金銭的なことを理由に、行くことができなかった。
しかし、今回の震災ボランティアを志願し、ようやく被災地に訪れることができたのである。

仙台に着いて、最初に私達が視察しに行ったのは、仙台市荒浜地区と名取市閖上地区の中学校だった。荒浜地区の被害が多い地域は、かつて家が建っていたことなど考えられないほど、ほとんど建物が残っていなかった。電柱や、多くの木がへし折れており、津波の強さを想像することができる。

そして、閖上地区の閖上中学校は、形は保っていたものの、校舎内には土や埃が残った廃学校だった。もし津波がきていなかったら、生徒達は今も楽しく学校に通っているだろうと思うと悲しくなる。

次の日は、仮設住宅において炊き出しに参加した。寄席や豚汁提供などを通して、仮設住宅に住まれる方々の笑顔を見ることができ、提供させていただいた私が逆に元気をもらえた。

このように、今回の震災ボランティアを通じて被災地の現状を見たり、聞いたりと学ぶことが多かった。それでも、今回赴いた地域の他にまだ多く被災地がある。

今後、時間があれば訪れたいと思うし、同じ国に住む仲間として訪れなければならないと私は思う。そして、またこのようなボランティアの機会があればぜひ参加したい。
【2回生/男性】


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宮城県仙台市の東本願寺現地復興支援センターのお世話になって、津波の被害のあった地区や、仮設住宅を訪ねました。

私は、震災後の東北に入るのは二度目です。一度目は福島、原発による影響で住めなくなった楢葉町でした。人の居なくなった町と、全身をビニール服で覆い作業される方たちを垣間見ました。そこでは、宗派を超えての祈りがありました。

今回は津波の被害の多かった地区で、海に近いところには家が何もない風景が広がっていました。残された中学校には花がたむけられ、学友の机には「死んだらおわりですか?私たちはみんなのことを忘れません」というメッセージがあり、何よりも心に突き刺さりました。

仮設の方々も皆、それぞれ違う境遇をお持ちの方々です。二年たち、少しずつ違う形で復興していっている人や町、炊き出しをしても表に出てこられる人はまだよいけれど、出られない方に何ができるかだ…と、コーディネーターの方が話されているのが印象的でした。

また、傾聴も必要だといっておられました。「何度も訪ねての関係性が必要じゃないですか?」と質問したら「あなた方がこられて今だって、話したり笑ったりしておられるでしょう。その中で話が出てくるのですよ…」といっておられ、非常に理解できました。

最終日は、仙台市で偶然にも青葉祭りを見る機会に恵まれました。
辛い別れや悲しみを体験した町の皆さんが、本当に活き活きと躍動して踊っている姿を見て感動しました。

そして、仮設住宅でのお母さんやおばあちゃん達の威勢の良い笑い声や、子供たちの笑顔に励まされたのは私たちの方でした。

京都にいては、なかなか見えず実感できない被災地、大学有志を通してのこのボランティアに皆さんも参加して欲しいです。現地に行くことで今見えないところで起こっていることも、私たちのことなのだ…と感じると思います。
【女性】


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先輩に誘われて、今回のボランティアに参加させて頂きました。宿泊のボランティアに参加するのは、初めてです。

どうすれば良いか不安でしたが、スタッフの方々や先輩達が丁寧に接して下さったので、とても助かりました。

現地の視察では、地震から二年という歳月が経っているのでそれ程酷くはないだろうと思っていました。しかし、いざその地に足を踏み入れると、かつては人が住んでいたであろう場所に家はなく、何もない平面な場所で驚きを隠せませんでした。

家人がおらずボロボロのままぽつんと残っている家はどこかもの寂しく、根元から折れたガードレールは津波の強大さを物語っていました。

津波が押し寄せて来た時間のまま止まった中学校の時計、亡くなった生徒達への言葉が書かれた机…どれもこれもが私の胸に突き刺さって来ます。

地元に居たのでは感じる事の出来ない感覚です。地震の恐ろしさが身に染みて分かりました。

それでも訪れた現地の方々はとても明るく、そんな出来事があった事など感じさせませんでした。温かく私達を迎え入れてくれて、楽しそうに話しかけて下さいました。

それでもよくよく話を聞けば、どれだけあの日が大変だったことかはっきりと覚えていらっしゃり、悲惨な出来事を乗り越えてゆく人の力は凄いのだなと思わざるを得ません。

微力ながらも、私が現地の人々への手助けになったのならば満足です。けれど、二年経ってもまだまだ復興されない現状、不自由な事は多いと思います。明るく振舞っていただいても心の闇は晴れません。

そんな人々へ生活面でのボランティアは勿論、心を癒してあげたいと思いました。また、宮城へのボランティアへ参加したいです。
【1回生/女性】

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