第15便

私は、班担当で子ども達と直接、沢山の時間を過ごすことが出来ました。子どもと関わる中で、一人ひとりが今回のキャンプをずっと前から楽しみにしていたことなど、それぞれの思いが伝わって来ました。また、保護者の方と話す機会も沢山あり、地元の話など今まで知らなかったことも教えていただきました。震災から3年半が経った今でもまだ多くの人が仮設住宅で暮しているのが現状です。今回のキャンプは、ボランティアとして参加しましたが、参加者のみなさんが思いっきり楽しんでおられて、それが伝わり私自身も楽しませてもらいました。今年も参加させていただき、ありがとうございました。
【2回生/女性】

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これまで仮設住宅の炊き出しなどでの交流は、このTATの活動でさせて頂きましたが、今回のように住宅ではなく、キャンプ場での催しは初めてでした。とにかく子どもたちは元気で照れ屋さんもわんぱくさんも、皆がずっと一日中かけまわっていろんな遊びをしていました。
私は、子どもは元気だなぁなんてのんきに思っていましたが、参加者のあるお母様から、現在進行中の除せん作業の話を伺い、ハッとしました。報道などで聞いていたはずですが、こうやって子どもが走り回っている姿は当たり前のことではなくなっているんだと、改めて、というよりは初めて知りました。
私はやっぱり何度TATに参加しても、結局は他人事でしか考えられていなかったのだと思い知らされました。すごく情けなかったです。
だからいっぱい、とにかく時間のかぎり交流させてもらおうと思いました。
結果、どれほどの交流ができたかはわかりませんが、いつも行く度思うことですが、やはり直接見て、話して、感じないと気づけないこと、知れないことが沢山あるのだと思いました。少なくとも私にとっては。
あの日、またあの日から亡くなったいのちと生まれたいのちが沢山あります。
3日間、八幡平では新しいいのちや小さないのちがきゃあきゃあとかけまわっていました。普段はどんな表情をしているのかな、ともふと考えたりもしましたが、ある意味ではそれはこっちの勝手で偏見的な感情ではなかろうかと思ったら、また自分がおそろしく思いました。
いろいろなことを考えさせられましたが、多様に悲しい現実があるけれども、やはりその中でも希望も確かにみていきたいです。子ども達ひとりひとりがこれからまさしくそうだと思うし、私たちも子ども達からみてきっとそうであるようにありたいです。
私はこの3日間どんな表情をして、見せていたのかな。
私自身にとってもいろんなことにしても、はぐらかすのじゃなくほどけていけるように。
そんなことを今思います。
【聴講生/女性】

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TATのボランティア活動に参加するのは、今回で4回目ですが、岩手県八幡平の親子キャンプへの参加は初めてでした。いつも参加していた仮設住宅での炊き出しとは違うかたちのボランティアだったので、最初はどのように動けばいいのか、どのように子どもたちと関わっていけばいいのか戸惑いました。しかし、班の子どもたちともすぐに仲良くなり、保護者の皆さんとお話しする機会も多くあったので、世間話や子どもたちのことなどたくさん話していただいて、楽しい時間を過ごすことができました。
仮設住宅での炊き出しを行う活動のときも感じていましたが、今回のキャンプで改めて、ボランティアはたくさんのかたの協力で成り立っているのだと強く感じました。
3日間でたくさんのかたと関わり、一緒に楽しいときを過ごしたので、子どもたちや保護者の皆さん、スタッフの方々とのお別れがとてもさみしかったです。
また来年もみなさんに会いに行きたいです。
最後に、運営のかたや参加者のかた、このキャンプに関わったすべての人に感謝します。本当にありがとうございました。
【2回生/女性】

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今回、私はボランティアとして八幡平での親子キャンプに初めて参加しました。主な活動内容は、子どもたちと一緒に遊んだり、お父さんお母さん方と一緒に過ごしたり、様々な出し物の準備や後片付けなどでした。広い芝生では子どもたちと一緒に鬼ごっこやかくれんぼ、ボール遊び、とんぼ取り、フリスビーなどをし、砂遊びやブランコ、トランポリン、迷路など「プータロ」にある遊具、遊び場でも楽しい時間を過ごしました。
子どもたちが遊んでいる間やみんなで炊き出しの夕飯を一緒に食べている時など、お父さんお母さん方とゆっくりお話をする機会がたくさんあったのですが、みなさん今回のキャンプについて「子どもたちも楽しそうだし、私自身も本当に楽しいし、来てよかったです」とおっしゃられていた方がたくさんおられて、嬉しい気持ちになったのと同時に親子で楽しい時間を過ごすことができるこういった企画って大切だなと改めて思いました。
また、お母さん方が「今回のような東北3県(宮城、岩手、福島)の保養キャンプはあまりないからすごくありがたい。福島県を対象とした保養はたくさんあるのだけれど…」というお話も印象的でした。子どもがいるから少しでも遠くへ行かせたいという思いが福島県以外の人たちにもあるという現状を教えてもらいました。
ほかにも、保養の募集があってもすぐに定員オーバーになるから困るという話なども聞いて、今回のような企画がまだまだ必要だなと私は感じました。このキャンプを通して、必要な限りこういった活動にこれからも協力していきたいと思いました。
【職員/女性】

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私は今回の便でTATにも、そしてボランティアにも初参加となります。子どもたちとのキャンプ、とのことでどんなことをするのか想像もつかず、とりあえず子どもたちと遊ぶということしか考えず参加しましたが、調理と企画担当となり、なかなか子どもたちと遊べませんでした。最初はちょっと残念だな、と思っていたのですが、おかわりに何回も来る子どもやお母さん達から「美味しそうに食べてましたよ!」と言われたり、企画で楽しそうにはしゃいでいる子ども達を見ていると、裏方で作業をした甲斐があったな、と思いました。
ひとつ、後で気づいたことがあります。それは、子どもが一人でいるときに「お父さんやお母さんは?」と聞いた場面があったのですが、よくよく考えるとその子達の御両親は亡くなっている可能性もあるのだ、ということです。幸い、私が声をかけた子ども達の中にはいませんでしたが、そういう境遇の子どもも必ずいるはずなのです。私達はそういった子ども達に何をしてあげられるのかな、と考えるとやはりこういった機会に思いっきり遊び相手になってあげるしかないのかな、と思いました。関われる時間も少ないですから、たくさんの事はできないし、たくさんの子どもの相手をしてあげることもできません。でも、自分と関わった子ども達だけでも「今回は楽しかったな」という思い出を残してあげたいと感じました。
自分としても色々と考えさせられる事もありましたので、また機会があれば是非参加したいなと思います。
【大学院/男性】

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TATの活動に参加させていただいたのは今回が初めてで、また東北に来ることも初めてでした。ずっとボランティアには行きたいと思っていたのですが、行く機会を逃していました。しかし学生のうちに絶対に行こうと思い、参加させていただきました。
今回の活動は、岩手で行われる東北3県から300人規模の親子やお寺の方が集まるキャンプのお手伝いでした。
主に日中は子どもたちと自然に囲まれた広場で体をめいっぱい動かしたり、開設されたイベントブースでスライム作りや宝探しゲームなどを楽しみながら触れあいました。
夜は保護者さんとお話しさせていただける時間もあり、震災から3年経った今だからこそやっと話せる内容であったり、普段の家庭の暮らしぶりやお子さんのお話しなどとても貴重なお話しを聞かせていただきました。
「いつもは家の中でゲームで遊んだりしているので、外で遊べる機会をいただけて嬉しい」という言葉が、ずっと胸に残っています。また、キャンプの主催者の方と話す機会もありこのイベントに込められた想いを伺いました。東北ではやはり行動が制限されます。
特に、震災直後は娯楽のようなものには気を遣って出来なかったそうです。それは子どもだけじゃなく大人もであり、お酒を楽しむことなどもです。そこで生まれるストレスはもちろんあります。しかし吐き出す機会が無いのです。
だからこそ、このキャンプではそんな観念も「ぶっ壊して」大人の方々も大いに羽を伸ばしてもらおう!と開催に至ったそうです。
大人も子どもも関係なく一緒になってキャンプファイヤーや縁日なども、本当に楽しんでらっしゃいました。ボランティアで来させていただいた私たちも、こんなに楽しんでいいのか?と思ってしまうほど笑顔でいっぱいになっていました。
ここに来るまで、支援は堅いイメージがありました。しかし遊びながら楽しみ、笑顔を生む支援の仕方もあるのだと、自分の考えを「ぶっ壊して」いただきました。
今回得たものを通して、今後の活動にいかして行こうと思います。TATの活動に参加して本当によかったです。
【4回生/男性】

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今回は多くの子どもたちが参加するキャンプの運営補助をさせていただいた。昨年もこのイベントには参加させていただいたのだが、今年は班の担当をやらせていただき、より子どもたちと関わることができた。また、大きく天候が崩れることもなく、外でおもいっきり遊ぶことができ、子どもたちには楽しんでもらえたのではないかと感じる。私自身も楽しませていただき、何よりたくさんの子どもたちの笑顔を見ることができ、今回参加してよかったと思いました。今回出会った人たちとまたお会いしたいので、来年も参加できたらいいなと思っています。
【4回生/男性】

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親御さんや全国各地からみえたボランティアの方々との他愛もない話しで盛りあがり、子ども達のパワーに圧倒され、笑顔に癒され、たった3日間とは思えないほどに充実した日々でした。日頃の疲れやストレスも一気に消え去ったように感じます。帰るのが惜しい程に楽しませて頂きました。
前回参加させて頂いた時も思ったのですが、目に見える復興も大事ですが、目に見えない復興も大事です。目に見えない復興とは心の復興です。
人と人との関わりが、どれだけ大切なのかを改めて思わされました。
【2回生/男性】

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八幡平の豊かな自然のなかで子どもたちの笑っている顔、走りまわる姿、ご飯を美味しそうに食べる姿などを見ていると、とてもあたたかい気持ちになり、素敵な時間を過ごすことができました。また、保護者の方やスタッフの方とも交流することができ、よい経験となりました。
そして、大きくなったらピアノの先生になりたい!ケーキ屋さんになりたい!サッカー選手になりたい!とさまざまな夢をもつ福島の子どもたちの未来が明るいものになるよう、今後も支援していくべきだと感じました。
最後に、このキャンプで多くの方と出会うことができてよかったです。お世話になった方々、ありがとうございました。
【4回生/女性】

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久しぶりの東北でのボランティアに参加しましたが、今回は今までとは少し異なった東北3県の家族達のキャンプ運営のお手伝いでした。
子ども達のすごいパワーに圧倒されながら、くたくたになるまで遊び、たくさん笑いました。また福島から来られていたお母さん方からは、何気ない話で一緒にお腹を抱えて笑ったりもし、震災当日の話から今まで苦労されてきた事なども聞きました。震災後、必死に生きてきた中で一番の後悔は、放射能が降り注ぐ中、自分の子どもを水くみや買い物に付き合わせ外に出してしまったことだそうです。正しい情報が流れていなかったせいなのに、それでも自分の子どもに放射能を浴びるようなことをしてしまったことを一生悔やむ、とおっしゃっていました。
また、普通に生活し続けることが一番難しいけど、それが一番の幸せだと教えてもらいました。今回のキャンプでは私達のようなボランティアは子ども達にとって貴重な存在で、それは失ってしまった近所付き合いで学べるはずだったお兄さんお姉さんの代わりになるからです。私達の行動や言動を真似したりして、挨拶をしっかり言えるようになったり、特に自分より年下の子への接し方が変わり、よくなるので本当にありがたいと言って頂けました。
なにが出来るか分からないけど、なにか得られるものがあるからと思って参加したボランティアで、子ども達のお母さんから感謝の気持ちを直接言って頂いて救われた気がしました。
どんどん東日本大震災の話題は消えて忘れられていっているように感じていました。実際に体験していない人は震災のことは忘れても仕方ないのかもしれません。けれど、まだ問題は山積みで、悲しみを抱えながら以前の様な普通の生活を取り戻すために必死に生きている人達がたくさんいることは忘れてはいけないと思います。
多くの災害でたくさんの方が亡くなっている今、こうして生かされている意味をしっかり考え行動していきたいです。また東北に行く度に、そこから帰る家があること、また明日から日常が始まることをとてもありがたく思います。
来年もこのキャンプに参加して、今回出会った家族に会いたいです。それまで普通に生きている事を幸せに思って元気に過ごしていきたいと思います。本当に楽しくて多くのことを学べた3日間でした。
【大学院/女性】

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4回生となり卒業を控えた私にとって、最後の八幡平でした。昨年参加させていただいて、また戻ってこよう!福島の子供たちの笑顔を見にこよう!と決め、今年も応募させてもらいました。
八幡平は昨年と変わらず自然豊かで、大勢の子どもとそして保護者の方々の笑顔を見ることができました。裸足でかけまわって、ボールを追いかけたり、鬼ごっこをしたり、無我夢中で子どもたちと遊びまわりました。
可愛い笑顔を見せ、元気に見える子どもたちですが、ふとしたときに話す内容で暗いものもありました。夢の世界の話になったとき、その子に「夢の世界ってどんな世界なん?」と何気無く聞きました。すると、「放射能がなくて外で遊べるのが夢の世界!」と目をキラキラさせながら話してくれました。子どもにとっての夢の世界は、私にとっての当たり前の世界なんだと痛感し、返す言葉に悩みました。放射能がない世界なんて、私にとっては当たり前で、外で遊び回れる世界も当たり前です。
京都にいると分かりません。実際に話してみないと分かりません。見てみないと分かりません。私たちの中で風化していっています。
保護者の方々と話しても、テレビ等のメディアは本当のことは映してくれないと話しておられました。京都で平和に過ごしている私たち。昔と同じ生活を取り戻したいと、原発と戦っておられる方が震災から3年半たってもたくさんおられます。絶対に忘れてはいけないと改めて感じることのできたTATでした。参加できて本当に良かったです。
何にも役に立たない私を受け入れてくださったスタッフの方々はもちろん、参加者の方々にも感謝しています。私の方が、笑顔と元気をたくさん分けてもらいました。ありがとうございました。いけることなら来年も行きたいです!
【4回生/女性】

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前回の八幡平での活動に引き続き、今回も参加させていただきました。
前回は、子どもたちと話したり遊んだりする機会があまり得られず残念だったので、今回はもっと積極的に話すようにしました。
子どもたちは本当に元気いっぱいで、大人がついていけないくらい走りまわっていたのを見て、普段屋外で思いっきり、今回したような土遊びやシャボン玉、鬼ごっこなどをできないのが子どもたちの心にも体にもよくないことだと感じました。
幼稚園に行っていないような小さい子から中学生・高校生までみんな全力で遊んで、食べて、寝て、また遊んで。毎日違う発見があって子どもたちには驚かされました。そして子どもは、見てないようで見てる。わかってないようでわかってるということを知りました。
年に1回でもこうやって「全力で遊ぶ」機会を作ることは大切なことなんだ、と再認識しました。次回も、もしこのつどいがあればぜひ参加させていただきたいと思います。
【3回生/女性】

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今回は、子どもや家族の方々とずっと一緒に居させてもらったことが大きかったです。至らない点も多々ありましたが、ずっと一緒に遊んで、ずっと一緒に話して、ずっと一緒にいて、いっぱい喜んでもらえて、自分自身本当に楽しかったし、嬉しかったです。
課題はまだまだ残っていますし、個人の感想として適切かどうかは分かりませんが、この東北のつどいの成功には自分どうこうというより、大谷大学が必要で、欠かせないのではないかと思い、嬉しい気持ちになりました。それと同時に大谷大学の先生方、職員の方々、学生、それ以外にも応援してくださる全ての方々に感謝だなと心から思い、あらためて今後やこの活動に対して気持ちが引き締まる感覚もいただきました。
本当にありがとうございました。
【2回生/男性】

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去年に引き続き、今年も八幡平プータロの子どもの集いに参加させていただきました。 去年同様、今回も班担当でしたので、私自身の進行はとてもスムーズにいきました。去年は台風の影響で雨が降っていて、あまり外で遊ぶことが出来なかったのですが、今年は天気にも恵まれ、去年出来なかったことも沢山出来たし、日中は子どもと外でたくさん遊び、騒ぎ、走り回っていました。震災の被害者だとはとても思えない無邪気な笑顔に私が元気を貰う一方でしたが、この子達の震災当時の心境を考えると、本当に本当に守りたい笑顔だなと思いました。去年も一緒に遊んだ子供も、相変わらずの笑顔で再会できて本当に嬉しかったし、スタッフの皆も笑顔いっぱいで、沢山の温かい笑顔に満ち溢れた3日間でした。沢山の子ども達と「来年も必ずここで一緒に遊ぶ」というこの上ない幸せな約束をしてお別れをしました。来年も、必ずあの沢山の笑顔と再会したいと思います。
【4回生/男性】

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15便に参加させていただいて、今回で大谷大学震災復興ボランティアの参加は3回目になりますが、その中でも昨年に続き八幡平の子どもの集いは2回目になります。活動の内容は昨年とほぼ変わらなかったので、自分で、これをした後はあれをして。と要領よく動けたと思います。ただ昨年と違うところは、今年は子どもや保護者の方たちと思いっきり外で遊べたことです。この活動の1つの目的が、あまり外で遊ぶことのできない福島の子どもたちと外で思いっきり遊ぶことだったので、今年はその目的を達成できたと思います。昨年は天気が悪くてあまり外で子どもたちと遊べなかったのが心残りでした。昨年できなかった芝生の上を裸足でサッカーをしたりと子どもたちも思いっきり外で遊んでいました。昨年の活動で面識があった保護者の方や子どもと再会して、覚えていてくれたことがなにより心に残りました。
震災から3年半しか経っていないのですが、子ども達や保護者の方々は元気いっぱいで僕たちが元気をもらいました。震災の復興にはまだまだ時間がかかり、課題は山積みですが、今、僕たちに何が出来るのかを考えて行動することが大切だと、この活動を通して感じました。
【3回生/男性】

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